3月定例会のご報告①予算が否決されました!
本日は3月定例会の最終日でした。
重大なことがいくつか決まりましたので、お知らせします。
①令和7年度一般会計予算が否決されました。(佐野は賛成しました)
採決結果は20対20で、議長採決で20対21となり、否決。
これは市制100年のなかで、初めての採決結果だそうです。
反対した議員の中には、来年度の市長選挙への立候補が噂されている人もおり、それに向けたパフォーマンスだとの指摘もありました。完全な政局争いです。
反対派の意見では、
財政構造の改善が不十分、
市長の姿勢が不十分、
人件費の圧縮が必要
今まで自分たちの話を聞いてこなかったではないか!
など、様々でしたが...
この事業の、この部分が不適切だから改善してほしい、そうすれば財政も良くなるといった建設的な意見はありませんでした。
通常は、予算の修正案が議会から提出されていましたが、今回は事前修正をせず、全否定を突き付けた形です。
今後は当局が修正案を作成し、3/26の臨時議会で上程される予定です。
②職員の給与削減案が可決されました。(佐野は反対しました)
これは、会派ぜんしんが提出した修正案です。内容を平たく言うと、国家公務員の給与より、突出している給与に関して、削減する案です。
しかし、その突出した給与部分には、係長手前に該当する63名の職員(内、保育士16名)、係長職に該当する145名の職員(内、保育士18名)がいらっしゃいます。削減額は1600万円程度。
③市議会議員の定数条例の一部を改正する条例制定の件が可決されました。(佐野は反対しました)
現在の議員定数41名を1名削減し、40名とする議案で、身を切る改革の維新の議員より提出された議案です。
佐野が質疑で「1名削減する、その1名の根拠は何か?」と聞いたところ明確な回答は得られませんでしたが、その後複数議員が質疑を行い、結局「根拠はない」と回答。
以下、私の反対討論です。
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れいわ新選組の佐野ひろみは、この議案に対して、反対いたします。
議員定数を1名減らすことで、その1名分の視点が失われ、多様性の縮小につながることは明らかです。1名削減しても、SNSやDXで多様性を反映できると仰いましたが、高齢者はSNSを使いません。私も高齢者からご連絡を頂きますが、ほとんどの場合電話です。
また、議員定数については、地方自治法に具体的な規定はなく、各自治体が条例で定めています。現在、議員1人当たりの市民の数は11,745人です。議員定数を1名減らして40名になると、議員1人当たりの市民の数は12,039人となり、約300人の住民が増えることになります。これが適切なのか否か、また定数を増やすにも減らすにも、相応の根拠が必要と考えますが、もっとも、現在の議員定数41名の根拠が十分であるとも言い切れません。したがって、定数維持、定数増、定数減のいずれの可能性についても、建設的かつ深い調査に基づいた議論を、私も含めた無所属議員も入れて行い、西宮市議会なりの、議員定数の根拠を探し出すことから始めるべきです。
今回の提案理由や質疑を踏まえても、削減すべきという判断には至りませんでした。市議会として財源を捻出する必要があるならば、定数以外の、視察旅費(13万円)や政務活動費のの見直しや廃止、あるいは報酬の見直しから検討すべきです。
以上、本議案に反対いたします。
sano.reiwa@gmail.com